※本コンテンツはアキバ総研閉鎖に伴い、記事の権利移譲を受けて転載しております。
外国人の観光入国が解禁されて半年ほどが経過しました。秋葉原の中央通り沿いには再び観光バスが横づけされるようになり、歩道やお店に外国人があふれかえる光景も珍しくなくなってきましたね。
再び息を吹き返した「世界のオタク街・秋葉原」に毎日のように通う筆者としては、「もう秋葉原に住みたいよ」「さすがに住むのは無理だとしても、宿泊してみたい!」と日々考えていましたが、そんなおり、「e-Sports部屋があるホテルにお泊り体験できるよ」との連絡を受けました。生粋のゲーマーにしてアキバ通を自称している旬ゴリとしては、このチャンスは逃せない!ということで、さっそく体験してきました。
今回宿泊させていただいた「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」は、「音楽とアートと食」をコンセプトに2020年にオープンしたホテルで、いわゆるジャンク通りとパーツ通りに挟まれた秋葉原の中心地に立地しています。JR秋葉原駅から徒歩6分、末広町駅からなら徒歩4分ほどという駅近なロケーションも嬉しいところ。
ホテル周辺はオタクの街・秋葉原の中心地と言っても過言ではない地域であり、PCショップやメイドカフェ、外国人にも大人気のラーメン店「じゃんがら」などが並んでいます。
そんな雑多な、秋葉原らしい雰囲気の街からホテルに一歩入ると、そこはまさに別世界。落ち着いたムードの内装と照明が宿泊客をお出迎えしてくれます。そしてロビーやレストランには、日本や世界で活躍する地元・秋葉原にかかわりのあるアーティストが手がけた作品が展示されているほか、施設内の各所にもアートが展示されているので、滞在中は秋葉原の喧騒を忘れて、快適な環境の中で非日常を味わえます。
さらに、ホテル内では定期的にDJイベントやワークショップなどの企画が催されており、コンセプト通り「音楽とアート」に気軽に触れられます。
西尾美也「レプリカ・プレイ」(東京ビエンナーレ2023)より
■ゲームのためだけにチューニングされた、こだわりの設備
そんなオシャレな雰囲気満点のフロントでチェックインを済ませ、今回宿泊する「e-Sports room」に案内してもらいました。
「e-Sports room」は「ゲーミングバンク」「ゲーミングツイン」の2部屋が用意されており、今回宿泊するのはシングルの2段ベッドを供えた「ゲーミングバンク」。部屋の最奥に2段ベッド、そして部屋の大半は「ゲームをするために整えられた」空間になっています。
ベッドはマットレスが「人生を変えるマットレス」で有名なシモンズ、枕は世界中の一流ホテルで使用されているATMOSPHÈRE JAPON製品となっており、寝心地は抜群。取材前日がほぼ徹夜だったこともあり、試しにベッドに寝転ぶとあっという間に意識を持っていかれます。しかしここで寝てしまってはe-Sports Roomのレポートができませんので、後ろ髪をひかれつつ起き上がりました
それにしても、筆者は秋葉原やゲームの世界に40年以上関わってきましたが、ここまで徹底してゲームをプレイする空間を演出したホテルは初めて見ました。
部屋にはハイスペックPCだけでなく、各種ゲーム周辺機器がずらり! ドライブゲームから格闘ゲームまで、あらゆるゲームを快適にプレイするための周辺機器が並んでいます。もちろんすべての機器は自由に使用することができます。
ゲーム周辺機器以外にも、配信機器が充実しているので、手ぶらでチェックインしてゲーム実況配信を行うことも可能です。
さらに部屋に据え付けられた冷蔵庫には、ミネラルウォーターだけでなくオタク・ゲーマー御用達のエナジードリンクがセットされています。なんとこちらのドリンクは“無料”とのこと! 完全に引きこもって朝までゲームをするために設計された部屋です!
ゲーム関連以外にも、「音楽とアートと食」のコンセプトに基づいた設備が完備されています。
部屋にはスイスのオーディオブランド「GENEVA」のスピーカー「Acustica Lounge Radio」が設置されていました。60年代レトロモダンな外観ですが、その音質や機能はまさに最先端! もちろんBluetooth対応です。
トイレもこれまた最新式のウォシュレット完備。
お風呂は「ゲーミングバンク」はシャワーのみですが、レインシャワーなので快適です。
ちなみにもういっぽうの「ゲーミングツイン」は、29m2と広めの部屋にツインベッドが置かれており、バスタブも完備と、さらにラグジュアリーに仕上がっています。
■最先端にして充実のゲーム環境!
さて、ここからは肝心のPC周りを見ていきましょう。
PCはドスパラのゲーミングブランド「GALLERIA」の「ZA9C-R39 Z590」、液晶ディスプレイはアイ・オー・データ機器の「LCD-GC271UXB」、椅子はHerman MillerとLogicoolが共同開発した「GEmbody Gaming Chair」と、妥協がありません。
そのほかのマウスやキーボード、コントローラーにいたるまでは、すべてLogicoolのハイエンド。ここで使ってみて気に入ったら、帰りに周りのPCショップで買って帰るなんてのもありですね。
ネット回線も、有線LANが492Mbps、Wi-Fiが91.4Mbpsと、ゲームや配信をやるうえで申し分ない速度が出ています。
試しに「エーペックスレジェンズ」をプレイしてみましたが、非常に快適です。
ほかにも「バイオハザードヴィレッジ」や、要求マシンスペックが高い「エルデンリング」などもプレイしてみましたが、いずれも快適にプレイできました。
さらに「ストリートファイター6」にHORIの「ファイティングエッジ刃PS4-098」をつないでプレイしてみましたが、こちらも非常に快適です。そのほか、レーシングゲーム用レーシングホイールも用意されているので、格闘ゲームもレースゲームも、ハイエンドな環境とデバイスで楽しめます。
e-Sports Roomには、2台づつPCや周辺機器が用意されていますので、家族や友人と朝までゲームパーティーなんて過ごし方も楽しそうです。
朝食はホテル1階のレストラン・バーでいただきます。ビュッフェ形式になっており朝の7時にオープン、9時半がラストオーダー。お値段は2,750円(税込)となっております。
ラインアップは、スモークサーモンやハム、サラダ、ソーセージなど朝食らしいメニューのほか、日替わりの「本日のスープ」や「日替わりのエッグメニュー」が用意されており、どれもおいしそう!
特筆すべきは「薪火フォカッチャ」。本格的な薪窯で焼き上げるフォカッチャは、ぜひ一度食べていただきたいおおすすめメニューですので、お泊りの際にはぜひチャレンジしてみてくださいね。
というわけで、「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」のe-Sports Roomに1泊してさまざまな体験をしてみました。ホテルの居心地はもとよりゲーム環境としても非常に快適だし、ホテルから1歩外に出ればそこはエンターテインメントの街「秋葉原」が広がる……という夢のような宿泊施設だと思います。筆者も無料で付いてくる魔剤(モンスターエナジー)を2本飲みながら、ゲームをプレイしたり、夜中の誰も歩いていない秋葉原を散歩してみたりと、なんだかんだで徹夜してしまいました。
なかには1週間以上も長期滞在される旅行者もいるそうで、アキバ観光の拠点としても非常にすぐれていると言えます。
この秋は温泉や観光地を旅行するのもよいですが、そこはあえて豪華に秋葉原でゲーム合宿をやってみるのはいかがでしょう?
ちなみにe-Sports Room以外にも、Bang & Olufsenやソニーなどの厳選したハイエンドオーディオを設置した「音響にこだわるるコンセプトルーム」もありますので、都心にライブ遠征をした際は同ホテルに宿泊して、「朝まで推し活」なんて使い方もできそうですね。
こんな夢のような体験ができるホテル「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」に、みなさんもぜひ泊まってみてくださいね!
【施設情報】
■NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO
・住所 東京都千代田区外神田3丁目10番11号
・電話番号 03-6206-0569
・公式ページ https://nohgahotel.com/akihabara/